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セーラジャーナル

英語さんぽ道

草取りから始めよう。

   遅ればせながら、草取りデビュー・・・致しました!

   これまで、母に任せっきりにしていた庭の手入れを、いつかは手伝おうとは思っていた。季節ごとに咲く花を摘み、飾り、愛でる。これって、「いいどこ取り」よね??と自戒の念はあったけれど、草取りも水やりも何だか億劫で。

   それが、「そうだ!草取りから始めよう。」と決めたのは、数ヶ月前のこと。
母のリュウマチがわかり、「草取りや庭仕事なども長くやりすぎないように。働き過ぎないように。」との注意があった日。病院の診察室でドクターの話を母の横で聞きながら、“My turn!“と心の声がしたのだ。
 
   早速草取り用のmyゴム手袋に、きれいな青色のものを選び購入。小さなスコップと、道路脇などに伸びた雑草をこそげ落とす道具まで買った。I’m ready!そして草取りを始めてみたら、あらっ結構楽しい。鎌を使いながら、雑草をとる。すーっと抜ける瞬間が気持ちよく、そして草いっぱいに覆われていた庭の片隅の草を抜いた後、土が見えてくるのが嬉しい。当面は、庭中に育ったドクダミとの闘いの日々が続いている。土に触れ、根こそぎドクダミをとっていく。どこでも根を張って、茎を伸ばしていくドクダミ。ハート型のその葉っぱを見つけると、「あっ!」とまるで悪者扱い。
 
   何だか楽しくなってきたぞー。朝空気が澄んでいる時間に庭に出て、土に触れる日々は何だか調子が良い。そういえば、普段着で草取りしていることに気づき、pronoに走りお気に入りの草取りウェアを何点か購入した。自然な色合いのソックスも。お気に入りの色、素材を選び、何パターンからの草取り着コーディネイトができるように。IKEAで買っていた庭仕事用のエプロンをして、姉が母にプレゼントした短めの長靴を譲り受け・・・気分も上がる。服装は大事ですね、身体のあったサイズの着心地良い服装は更に庭仕事を更に楽しくさせてくれて。それからもドクダミとの闘いは続く。どこまでも根を張り絡まる植物たちの根っこを取るのが面白くなってきて、気がついたら小さなカマで土を耕していた。母を手伝い草取りから、だった私の庭仕事修業は、開拓者になってきたか??
 
   根強い、根深い、根こそぎ、根っからの、根掘り葉掘り・・・根を使った表現は色々あることに気づかされ、“根“が人間の営みにおいても大切なのだと気づかされる。縄文の時代から日本人は、畑を耕し根を育てて暮らしてきたことを思い、草取りをすること、土に触れることは自然から恩恵を頂き、自然により近づくことなのだと気づいた。
 
   長い間本棚にあったヘルマン・ヘッセの本『庭仕事の愉しみ』( 1996年 草思社)を今なら、わかるわかる・・・と頷きながら読めるかな。趣味ガーデニング、と言っていいかな、いえいえ未だ趣味草取りです。
 

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