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Run! Run! Run!

2010年ニューヨーク・シティマラソンは、チリ鉱山で救出された作業員の1人が出場、完走したことが話題となった。ラニングブーム。世界中、どこにいても走る人がいる。南アフリカサファリを走るマラソンから、氷点下37度の北極マラソン、ワインが振舞われるフランスボルドー地区のメドックマラソンなど、様々な趣向を凝らしたマラソンが人々を集める。人々は走る。走る。ひたすら走る。

世界各地のフルマラソンの中でも、ニューヨーク・シティマラソンは、知名度が高く多くのランナーたちの夢であり目標であるようだ。私の知人も、 数年前NYシティマラソンで走った。訊くと、出場するためには予選がありそれもかなりの難関らしい。

1970年127名のランナーから始まったNYシティマラソン、昨年の出場者は4万3741人、今ではNYを代表する祭典になった。NY全5地区を駆け抜け、セントラルパークでゴール。マンハッタンのど真ん中を通行止めにして走る・・・ランナーにとっては、この上ない快感だろう。

折りしも、2010年11月1日付The Daily Yomiuriのトップページに何やら奇抜な様相で走っている人達の写真が載っていた。ランナー全員マスクをつけ、剣を持っている。但し上半身裸に、ジョギングシューズ。

Running through history
Runners dressed as ancient Greek warriors run at the start of the Athen’s Marathon race in Marathon, northeast of Athens, on Sunday. This year is the 2500th anniversary of the fabled 490 B.C. run of Athenien messenger Pheidippidis, who is said to have fun from Marathon to Athens to announce victory over invading Persian army.           <The Daily Yomiuri Nov.1,2010>

えっ?”マラソン”というのは地名だったの?! マラソンは2500年の歴史を持つ?!

”マラトンの戦い”で、ペルシャ軍を相手に勝利をおさめたことを伝えるためメッセンジャー、フィピディスは約40キロをひた走ってアテネに到着。その後、彼は息をひきとった。
彼の功績を称え、その後マラソン競技の規定距離が決められた。今年は、その2500年を記念してオリジナルコースでの大会が行なわれた。


2500年前から人々は走っていた。”走る”というのは、何て原始的なそして普遍的な人間の営みだろう・・・

私も、にわかジョガー・・・数年前のある時、突然走り始めた私は、旅にはジョギングシューズをしのばせるようになった。知らない町を走る楽しさに目覚めて。NYは、大好きな街。2007年秋、NYの街を走った。わずか4日間だけれど、毎日。走りたくて朝目覚める。夜が明けるのを待って、目的地もなくマンハッタンを走る。眠らぬ街NYの早朝は静かで、夜とは違う表情をみせてくれる。ビルの合間をぬって、街路樹を駆ける~最後の日、セントラルパークを走ったときの爽快感は、忘れられない。あーまた!の思いが時々よぎる。 いつかいつか・・・NYマラソンを走ってみたい・・・憧れてみる。まずは見学から?その躍動感を感じるだけでもいい。 

まずは、冬に向かうこの季節に言い訳をしないで、コツコツ走ること・・・・千里の道も一歩から。




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