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セーラジャーナル

英語さんぽ道

シャンパン

フランスに留学中の高校生を訪ねてFelix-Faure高校を訪問した。フェリックス フォー高校は、パリの北に位置するボーベイ市内にある歴史のある高校、「まるでハリーパッターの世界にいるみたい。」とその高校に留学している生徒が言っていたことがうなずける重みのある美しい学校だった。

高校に到着、まず通されたのは校長室。格調高い机と椅子、整然と配置された家具と書庫、美しい壁の色の校長室に見とれていると、間もなく校長先生と副校長先生が、ワインボトルとグラスを持って現れる。ようこそ〜ようこそ〜と丈の長いシャンパーングラスに注がれたシャンパーンで、乾杯。昼前の遅い午前中、校長室でワインで歓迎?!・・・トレビア〜ン!素敵な始まりは素敵な時間を予感させてくれる。あいにく、その日私は体調が思わしくなく、少しほんの少しシャンパンを口に含んだくらいだったが、シャンパンで迎えられたその校長室でのひと時は忘れられない時となった。

実は、このシャンパンはフランスでもてなされた4回目のシャンパン。幸運にも、ビジネスクラスでの空の旅となったブリティッシュエアウェイズの機内で頂いたシャンパンから始まり、友人宅で、ユーロスター車内で・・・数えてみると、私は9日間のフランス滞在中に7回シャンパングラスを傾けたことになる。

そうか、フランスでは”晴れの日”ばかりではなく、日常的にシャンパンを楽しむんだ、ということを体感し、その後ワインと同じようにシャンパンにも目が留るようになった。もっとも、シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で生産されたブドウのみを使って作られた発砲ワインのことをいうらしいので、私が手にしているのは、スパークリングワインかもしれないけれど・・・。フランスには”シャンパーニュ委員会”というのもあるらしいので、貴国ではそれほどの位置を確率しているのだろう。

かつてフランス海軍では、戦場に赴く兵士を送り出す際に航海の無事と勝利を願いシャンパーンのボトルの口をサーベルで切り落とす”シャンパーンサーベル”という儀式が行われていたという。フランスでは、シャンパンは旅立ちや門出のお酒というのが始まり。シャンパンには、喜びと同時に辛苦や悲しみが少し含まれているのかもしれない。

さあ、2012年の幕開け。昨年は、大きな自然災害によって人々の生き方や価値観にも大きな影響を与えた年だった。新しく始まる年が、平和で歓びで満たされますよう・・・シャンパンで乾杯しましょうか。

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