英会話 Let's Talk!

セーラジャーナル

英語さんぽ道

私がゴミ出しが楽しくなった理由

  水曜日は、燃えるゴミの日。裏口から10歩くらいのところにあるゴミ集積所へゴミを持って出た。ボサボサの髪にすっぴん、サンダルをつっかけて、誰にも合いませんように・・・と早足で歩きながら。ゴミ袋を出し終わり、振り向くとスカーフを被った若い女性が2人、困り顔で立っていた。「ゴミは出し終わりましたか?」日本語で尋ねると「インドネシアからきました。」と何やらトンチンカンな返答・・・あれ?日本語が未だおぼつかないと察し、”Do you speak English?”英語で話しかけると、にっこり嬉しそうな表情で英語で答えてくれた。話をしていくと、彼女たちは資源ゴミを出したかったけれど、どんな袋に入れたらいいかわからず、燃えるゴミ用の袋を持って迷っていたのだった。英語を話すその彼女は、その袋に入れて資源ゴミを出すかどうか、私に尋ねた。資源ゴミを出すのはどんな袋で持っていっても良いこと、ボトル類、缶類などを分けて出すこと・・・などを説明、裏口から家の中に走り込んでゴミ出しカレンダーを出して見せた。「この日とこの日が資源ゴミの日で・・・。」とカレンダーの曜日を指差して見せた。そのゴミカレンダーを写メした彼女。ん?「資源ゴミの日は明日だね。それなら一緒に行こう!実際に資源ゴミの仕分けの仕方を見た方がいいよね!」3人でゴミ出しカレンダーを確かめて、翌日朝7時に同じ場所で再び会うことにした。

  なんだか明日が楽しみ・・・

そして次の日朝7時。小走りで待ち合わせしていたゴミ集積所に行くと、あれれ・・・2人が4人になっていた!あれれ・・・?話を聞いていくと、4人は私と同じ町内に住んでいて、先週この市にやってきたばかり、翌週から食品関連の工場に勤め始めるとのこと。まずは、伝えなければならないことが・・・「Guess what??資源ゴミを出すのは、来週の木曜日だったのぉーーー!」 5人で大爆笑!また次の週に同じ場所で会うことを約束した。そう、私たちは1週間資源ゴミの日を間違って覚えていた。確認したのに!このまま別れるのももったいないし・・・「よかったら、お茶でもどう?中に入って。」と段ボール箱1つとプラスチックボトル2つを手にした彼女たちを、玄関先まで歩いて招き入れた。徒歩1分弱なもので・・・感心したのは、「えっ、でもあなたの時間は大丈夫?仕事があるのでは?」という彼女たちの思いやりの言葉。これが西洋人だったらどう反応するかな?と考えてみると、彼女たちの中にそして私自身の中に同じ”アジア人”、”同胞”、という意識が生まれた。私はちょうどその日の朝、焼いていたパンがあったので、小さめにスライスして紅茶と一緒に出すと、遠慮がちな彼女たち。そして、パタパタ動く私に“Is there anything I can do for you?”と。ああ、こんな心遣いが嬉しい。テーブルの上に地図を広げて、インドネシアの位置を確認、たくさんある島々の中の出身地を教えてもらった。たまたま前日にジャワカレーのルーを(なぜか)2箱買っていたので、それを見せながらおしゃべりが広がる。パンと紅茶を食しながら散散話してから、「ところでお互いに名前を知らなかったね!」とお互いに紙に名前をメモをして渡し合った。

  Are you Japanese native? 話し始めて少ししてから言われたのが、くすぐったくもあり嬉しかった。多国籍人のような日本人を目指しているので・・・英語が話せてよかったーーーと心から思うのは、こんな時。困っている人たちを、少しでも助けることができたかな。日本でも海外でも、困っていそうな外国人を見かけると声をかけずにいられない、自動反応してしまうのは、20代でアメリカに住んでいた時に見知らぬ人や、通りすがりの人に助けられてきた経験が今も心の中にあるから。もう2度と会うことがない人々に、再び会って「あの時はありがとう。」と言うことができない人にどれだけ救われてきたか。今度は、私が誰かを助ける番が回ってきた。本能的に、助けを必要としている人を察知しIs there anything I can do for you?と声をかけたくなる。このまま進化/悪化すると、間違いなく“おせっかいおばさん“になるね・・・ははっ。

  インドネシアが急に身近な国、親しみを感じる国になった。地図を広げて、4人の出身地を確かめ、図書館でインドネシア関連の本を開いてみたり・・・まだまだ未知の国、インドネシア。宗教のこと、女性の人権、日本で働くことになった経緯など、彼女たちを通して学びたいと思っている。ゴミ出しがこんなに楽しくなるとは・・・人生どこに出会いと、学びがあるかわからない。

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