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セーラジャーナル

英語さんぽ道

眠れぬ夜は。

     秋、何となくしっとりした音楽が肌に馴染む季節。鬼束ちひろのアルバム『インソムニア』が聴きたくなった。Insomnia・・・不眠症。なんていうタイトル!!! 臨床心理士の方のお話しによると、医学用語でインソムニアは睡眠障害と呼ばれ、様々なタイプの睡眠障害があるという。寝つきが悪い、夜中に何度も目を覚ます、眠りが浅く眠っても疲労感が抜けない・・・などこれら全てをインソムニアというなら、誰でもインソムニアになったことがあるのではないかと思う。ミーシャは、『眠れぬ夜は君のせい』と歌っている。眠れないのを人のせいにしても・・・?といささか疑問を持つけれど、恋とはそういうものなのか・・・。 
     貴方の眠れぬ夜は?体調がよくないときやこころが疲れているときのような朝不快感を感じる眠れぬ夜も、子どもの頃のように遠足の前の日のワクワクした夜のような興奮、覚醒されて眠りにつけない朝が待ち遠しい夜もある。私も、夜眠れない時期があってしんどかったな。考えて、考えて、考えて、寝つけない。これは、心身ともに疲れる。一方最近は、閃いて眠れないことがある。何かプロジェクトに向かっているときは課題が常にあり、昼間考えても思いつかないことが、突然夜中にやってくる!!自分でもビックリ。差し詰めそれらを“ポジティブインソムニア”と呼ぶことにしましょうか。 
     ところで、私達日本人は眠れないとき羊の数を数えることを、誰からともなく教わった。「羊が一匹、羊が2匹、羊が3匹・・・」数えることに疲れて、眠れるかも。どうして”羊”なのか、その根拠はわからないけれど、とにかく羊を数える。ところ変わってお隣の韓国でも、羊を数えて眠るそう。それから、すてきだナと思ったのは、”星”を数えて眠ることも慣わしとか。「★1つ、☆2つ、★3つ・・・」何だかロマンチックね。
アメリカでは、”Sleep tight. Don’t let the bedbugs bite.“と言って眠りにつく。ママが子どもたちに、恋人におやすみのキスと一緒に。 「ベット虫にかじられないように・・・?!」 イギリスから始まったらしいこの表現、「昔はベッド周りの寝具に虫がついて、眠りを妨げたんじゃない?」とアメリカに住む友人は言う。お国が変ると眠りにつく前の習慣も違うんだ。 


さて、私達の眠れない夜。いっそのことがんばって眠ろう!なんて無駄な抵抗はやめて、想像の空に”自分のお気に入り”を描いて、数えてみるというのはどうでしょう。ハンバーガ?きりん?アイスクリーム?・・・・・・・眠る前のふわっとした瞬間、想像の空に貴方は何を描きますか?

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