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セーラジャーナル

英語さんぽ道

14番目の月

今夜は月が明るくきれい、満月かしら?
山形からの帰路、車中から夜空にぽかりと浮かぶ月に見とれていた。『月暦』を調べてみると満月は2日後。つまり今日は13番目の月、14番目の月を待つ。 明日は14番目の月。

月は新月から15日で満月となる。その前が14番目の月。

月の満ち欠けについてよく話しを聞かせてくれる友人の影響もあり、この1年ぐらい月を思いながら暮らしていた。新月の祈り、新月の断食・・・友人が「今日は新月よ」と月メッセージに導かれていたところ、『14番目の月』という歌に出会った。

友人が歌っていたこの歌の歌詞を聴きながら「なるほど〜。うまいなーーー!」と膝を叩いた。
あなたの気持ちが読みきれないの
だからトキメクの


  次の夜から欠ける満月より
14番目の月が好き


恋のドキドキを歌ったユーミンのこの歌は、1976年リリースされた同名のアルバム2曲目の曲。ユーミンは歌う。「愛の告白をしたら最後、その途端終わりが見える。」

なるほど〜・・・
知りたい、でも知りたくない。
近づきたい、でもコワい。
Yes? No?
相反する気持ちが渦巻く恋心を『14番目の月』になぞられている。ユーミンもニクいタイトルをつけたものだ。確かに、「明日満ちる」と月に願いをかけることは、完全に満ちた月よりワクワクするかもしれない。

月について少しネットサーフィン。14番目の月の和名は『待宵月』。『小望月』とも言うことを知った。宵を待つ月、小さな望みの月。何かを待つ心、淡い望み。風流ではありませんか。昔人は、月を仰ぎ月を愛で歌を詠んだ。月に託した想いは、どちらかというと切なく哀し気に響く。女性的であるかもしれない。

人の想いを置き去りに月は、今日も満ちる、欠ける。『14番目の月』に小さな願い、淡い望みをかけてみようか・・・





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