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英語さんぽ道

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TapとRap

   ふわっとインスタに流れてきたKazさんのタップダンスの案内。ん?凝視した。Kazさんが宙に浮いたような1枚の写真、なんだこの躍動感は!詳細を確かめると、”My Rhythm, My City”と題したその催しは、第一部がトークショウ&アート展示『震災を経て見えた僕たちの表現とは』第二部がライブパフォーマンス。行こう!早速チケットを購入した。

   Kazさんこと熊谷和徳さんは、仙台出身のタップダンサー。映画『タップ』に衝撃を受け15歳からタップダンスを始め、19歳で単身ニューヨークへ。NYと日本を拠点に様々なジャンルのアーティストと共演、舞台とワークショップを開催している(ウィキペディアより) 

   私が熊谷和徳さんの存在を知ったのはもう20年ほど前になるだろうか。Kazさんが講師を務めるタップダンスのワークショップに参加したのが初めての出会い。初心者歓迎、参加者全員が輪になりタップを踏む、という初めての体験をし、言葉を発しなくてもそこにいる参加者全員がタップのリズムでつながっている、1つになっていく感覚になったことを覚えている。熊谷和徳さんカッコいい!愛してやまないtapダンスで道を切り開いている生き様に憧れる、とは思っていたけれど、その後追いかけるでもなく忘れていた。

そして飛び込んできたkazさんのステージの案内、タップを囲んだ集いが目に飛び込んできて、心躍らせながら会場に向かった。

  

        バレンタインデーのその日、早めに会場に着くと鳴り響くタップの音・音・音。TAP! TAP! TAP!

大好きな街、NYのバイブ感!とうれしくなり、しばしその場でその空気感の中に包まれていた。カフェの隣りに座っていたお兄さんは、食事をしながら足はタップを踏んでいたし、テーブルの向こうの白髪の女性も本番前の高揚感と緊張感が入り混じったいいお顔をされていた。

            さーて、いよいよ開場の時間!一番前、真ん中の席で開演を待つ。

一部はラッパーのHUNGERさんとのトークショー、途中2人のゲストも交えて東日本大震災から15年になるこの3月、あの時何を感じ、表現者の2人は何をしてきたか・・・会場にいた私達にも問いかけがあり、震災のあの時と、今の点を結ぶ15年と言う月日を振り返り思いを寄せる機会になった。

   さて、Kazさんと登壇したHUNGERさんとは?仙台出身のラッパー、Galeのメンバーの一人、東日本大震災後は毎年被災地になった仙台の海岸で音楽フェスを行ってきたと話していた。「人が集う場、言葉ではうまく言えなくても音楽でつながれる」と。黒いジャージの上下に黒いキャップ、ちょっとコワオモテのHUNGERさんの第一印象は、ラッパーってやはり住む世界が違うな・・・。しかし、彼が話すこと、行ってきたことについてじーっと聴いていると、実は心根の深い、あたたかなハートの持ち主なのでは・・・と感じ、HUNGERさんにそしてラップに親しみを覚えたのだ。彼が歌うラップの言葉を聴いていると、これは心の叫び、社会に対して何かを訴えているのではないか?と感じた。嘘がない気がした。

おかげで、私のrapに対する先入観が覆されたのである。もっとrapを聴いてみたい・・・

   kazさんのお話によると、tapもrapもルーツはアフリカにあるという。貧困で苦しむ人々の怒りや悲しみを発散させるために生まれたのがタップダンス、社会への不公平さや問題、日常の怒りや喜びを自分の言葉で語るようにリズムに乗せるのがラップ。

   そして、2人のtap &rapの共演に観客が沸いた、見入った、聴き入った。打ち合わせはしたものの、おそらくインプロであろうそのコラボレーションは、魂から発せられtapとrapで会話しているようだった。

 

 

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