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英語さんぽ道

Skype -your time&my time-

高校生の姪が、テキサスに住む私の友人のところにステイさせてもらっていた。その間、”Can we skype tomorrow? How about 9:00pm  my time, 11:00am your time?”何度もこんなメールをやりとりした。

PCの前で待つこと数分。

  ぷるるるるrrrrr・・・・・

電話の着信音のような音。”応対”をクリックすると、パソコンの画面の前に友人Barbaraと姪が現れる。時にBはビアを片手に、洗濯物をたたみながら、「今年は水不足のために、虫が多いのよ。」とハエ叩きを持ってハエ退治をしながら、・・・日常が伺える。私は、「今日のイヤリング素敵ね。」とBのその時々の服装をほめたりしながら、お互いの表情がみてとれる。ある時は、愛犬のスパーキーも登場。不思議と国を越えて話している感じがしない。

私がスカイプを始めたのは、我が家にフランス人の高校生ヴィクちゃんがホームステイしていた1年半前。彼の家族とちょくちょくスカイプしていた。

Skypeは言ってみれば、テレビ電話のようなSkypeは世界中どこにでも無料コールができます。2011年秋現在、全世界4,800万人以上のユーザーがいるとききます。スカイプをしながら、「時々こんな凄いもの誰が考えたの?」としきりに感心するのです。

Skypeは、ルクセンブルグにあるSkype Communication S.A.という小さな会社が開発したIP電話。FacebookやTwitterなどと並び、世界中の人々と一瞬にしてつながることができる優秀なツールです。この文明の利器をいかに使うか、活かすか・・・

テキサスのBarbaraとのスカイプを終えて即、イタリアにいるAyaからスカイプメッセージが届いた。どうやらSkypeをオンにしていたらしい。日本時間夜9時、イタリア時間 午後2時。一瞬にして、心はテキサスからフィレンツェに飛んだ。恐るべしスカイプ・・・こんなに簡単に、アメリカともヨーロッパともつながる!

気をよくして、数日後フランスに帰ったヴィクちゃんを試しに呼んでみた。調度、ヴィクちゃんの友達でもある高校生と大学生と一緒にいるとき。フランス時間チェック。OK!「ま、試しにやってみようよ。」ということで。最初は、Rがi-phoneで、繋いでみる。

 ぷるるるるrrrrr・・・・・

”Hello!” 

あっヴィクちゃん! しばし私たち3人とヴィクちゃん、近況を伝え合い一気に音信不通だった1年半を埋めた。

それにしても、便利が世の中になったものです。こうやって瞬時に世界中の人とつながることができる。私が留学していた1900年代後半は、国際電話が主流、それも高額だから日本への電話は、緊急のときや、特別のときのみ。それゆえに、ありがたみがあった。海を越えて暮らしている家族や友人の声を聞くことができたときの喜びといったら!愛しさが募った。


どこでも誰でもつながることができるからこそ、その質が問われるような気がする。簡単なメールのやりとりや、つぶやき・コメントだけで”つながっている”感覚になってしまうから。どんなに世の中が進歩しても、目の前にいる人との生のコミュニケーションより温かく真実なのはないはずだから。お互いの表情やぬくもりを感じながら。それにしても、スカイプしていると、隣りに住んでいる人より近く感じる。3メートル先に住む人より、3000キロ離れたところに住んでいる人が近く感じるから不思議。どんなに離れて暮らしていても、大事なのは心の距離ですね、きっと。


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