彼女が16歳の時出会ってから、お互いの悲喜交々を分かち合ってきた友人がいる。大学、就職、結婚、出産、子どもの自立、親の老い・・・その時々で目の前の景色が変わり、責任も抱えていることも変化してきた。そして、今私たちは老いてきたお互いの親の心配や実家の片付けの話など、離れて暮らしているけれど、心の距離は近い。血がつながらない家族のよう。そんな私たちは「明るいうちから飲もう!」と、彼女がワインや美味しいものの数々を抱えてやってきた。

ピピっと直感で選んだスパークリングワインは、ジャケ買い✨ギリギリ日が暮れる前に・・・カンパイができたーー!
いつものように一緒にキッチンに立ち2人でくるくる動きながら、飲んで、食べて、シェアして・・・この日のメインはアクアパッツァ。いつぞや、彼女のお家にお邪魔した時に、採れたての魚をお友達から頂いたとかでアクアパッツァを作ってくれたことを思い出しのだ。白ワインを飲みながら、お互いの家族の“今“について、仕事のこと、本の話し、夢・・・・思い出話をし始めたらキリがないけれど、いつ会っても“今“とこれからの話ができるのもうれしい。
・・・そうして飲んで食べて話しているうちに、えっ?もう11時?!・・・ちょっと遅いかな、でもデザートにいたしましょう〜

用意していたのは、ハーゲンダッツのアイスクリーム。ガナッシュショコラ&アフォガード&クランチアーモンドキャラメル。お好きなのを召し上がれ〜
彼女が選んだのは何だったかな・・・「うわっ、おいしぃ!!23時のアイスクリームは、ちょっぴり罪悪感?!だけれどハーゲンダッツの誘惑に完全に負けた私たち・・・
このような感覚を“guilty pleasure“と英語では言う。罪深い喜び?!「ちょっぴり後ろめたいけれど、好きなんだよなー。やめられないんだよなー。」というようなこと。この時の私たちのアイスクリームがまさにそう。寝る前の高カロリー摂取、ではありましたが私たちはしあわせな心持ちで眠りについた。
そうして一泊して朝ごはんもおかわりして食べた私たち2人。前日のアイスクリームはもう消費した?そして、彼女を見送りそれぞれの日常に戻った次の日の朝、いつも聴いているポッドキャストから“Eat your ice cream”というフレーズが耳に飛び込んできた。「えっ?アイスクリームを食べなさい」ですって?耳を澄まして聴いていると、いかに長く健やかに生きるか、というドクターのお話だった。最近出版された著書について話していることがわかり、Dr. Ezekiel J. Emanuel著“Eat Your Ice Cream”を早速注文、購入した。

This dose not mean that ice cream improves health directly. It means that the emotional enviiroment around your choice matters as much as the choices themselves. A calm enjoyable relationship with food and life is physiologically different from a tense, restrictive one. P29
Ice cream principle is not about choosing pleasure over health. It is about understanding that pleasure is part of health. They begin to see health as a flexible structure. There is room for ice cream. There is room for imperfection. There is room for real life. And perhaps most importantly, there is room for continuity. Because continuity not perfection is what determines long term health outcome.
アイスクリームを食べることによって直接的に健康になるということではない、と言及した上で、食べ物や人生そのものとの穏やかな関わりが大事であること、喜びや楽しみが心身の健康にいかに役に立つか、ということが書かれている。アイスクリームも許容されるものであるし、健康とは不完全なものであるから、と。
そうか!23時のアイスクリームも悪くない。何より友人と過ごす喜びの先にあったアイスクリームは体に悪いはずがない。・・・と自分に都合がいい箇所だけ書き抜いた感あり、ではあるが・・・大切なのは、心が通じる友との価値ある時間。
“健康“は、おそらく多くの人にとっての関心ごと。特にある一定の年齢(私たちのように!)になると何かしらの不調を抱え、自分や家族の健康に向き合うことになる。食事、睡眠、運動に関する情報は溢れるほどあり、どれを聞いてももっともらしい気がしてくる。どれも間違っていないはず、どれも一理あるはず。この本に書かれていたことは、食事や睡眠、運動だけではなく、気の置けない家族や友人と過ごす時間がどれだけ心身の健康に役立つか、ということ。そんな心と体を繋ぎ、友との潤滑油のような役割がアイスクリームなのかもしれない。